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投票率の低さが嘆かれている。
なぜ低いのか。
「自分の一票では何も変わらない!」
こう思っている若者が多いと言われて久しい。
しかし、実際は、
「日本がどんな政策を打ち出すべきか分からない!」
こう思っている人が多いのではないか。

一票の重みを軽んじているのではなく、
その重い一票の力を使う先が見えない。

当然だ。
難しすぎる。
時代が進むにつれて、
どんどん難しくなってゆく。

現代では、
地球の反対側で起きたことが、
日本に瞬時に大きな影響を与える。

イギリスのEU離脱へ向けた動き、
アメリカ大統領選、
台湾の中国独立に向けた動き、
中国内部の新たな動き、
中東やイスラム圏での問題、
パナマ文書を受けての変化、

一つの出来事で、世界が一気に変わる。
そして、その世界の変化が、
ネットワークを伝わって、
光のスピードで日本に劇的な変化をもたらす。

その変化は複雑さを増し続け、
世界最高の頭脳でも予測することはできない。
優秀な政治家にも予知しきれない。
我々も当然未来を正確に見通せない。
では、政治家に求められることは何か。
何を持って、我々は選ぶのだろうか。

大海原を行く船の船長を選挙で決めるとして、
「私は、この帆で、この航路で、この街へ寄港する」
という政策で当選したとして、
航海中に、
いきなり海流が変わり、気候が変わり、風向きが変わり、
おまけに星の位置さえ変わってしまったら。
我々が船長に求めるのは、
計画を守ることか。
それとも、変えることか。

今は強烈にそういう時代。
一瞬でルールが変化し得る。
「政策」は正解ではなく、
”最良である”と個人的、集団的に予測するもの。
もしくは、とりあえず決定権を得るために、
民衆にとって耳ざわりがよいもの。

実際には、
機に望んで変に応じながら対処する、
その時が本番になる。
それを誰に任せるのか。

臨機応変に変化を決断する時、
大切なのは、
『判断基準』
ブレない軸がどこにあるか。
その人物の絶対に譲れないものはなんなのか。

経済か、人命か、国か、家族か、
富か、名誉か、安全か、挑戦か、
体か、魂か、救済か、国益か、
平和か、防衛か、

現状を鑑みて、
今打ち出している政策は変化し得る、
しかし、その判断基準を浮き彫りにする。
譲れないものが何なのかを感じ取れる。

分からなくていいのではないか。
答えのない選択。
程度の差こそあれ、
誰にもわからないのだ。
そして、最初からわかる人なんていないのだ。

子供を教育する時、
何でも与えるのは危険が伴う。
しかし、
危険だからとすべて親が判断し、実行すれば、
短期的には安全でも、その子に未来はない。

経験が少なければ、判断材料も少ない。
しかし、この参政権の基準が、
我々が定めた、
短期的リスクと長期的利益の折合うラインなのだ。

今の自分の考えに基づいて、
堂々と一票を入れればいい。
誰にもそれは否定できない。

参加することが、
当事者意識を育み、
その意識が、
10年、20年経った時に、
その資質を大きく変える事になる。

投票に行こう。

自分のブレない軸はどこにあるのか。
誰と共に、それを貫けるのか。

そして、学び続けよう。

当選者に取っても、
我々に取っても、

本番は常に選挙ではなく、
その後なのだから。

そうして、航海を楽しみながら、
胸を踊らせる目的地を夢見て、
共に進み続けよう。

聞いてくださって、
ありがとうございました。