国連

スイス・ジュネーブの国際連合欧州本部を見学してきた。
第一次世界大戦のさなかに構想され、「国際協力を促進し、平和安寧を完成する」と言う目的のもとに発足した国際連盟を前身にする。
現在の「国際連合」という名前は第二次世界大戦中にフランクリン・ルーズベルト大統領がドイツ、イタリア、日本を始めとする枢軸国に対して、アメリカ、イギリス、ソ連、フランス、中華民国やその他の国を指した「連合国(United Nations)」から来ている。英語では第二次世界大戦の連合国側と現在の国際連合は同じ「United Nations」という名前だ。しかし、日本語では別の訳を与えている。そこに国際的な認識と、日本人のもつ国連に対するイメージのズレがある様に見える。発足がそこからだったため、現在でも第二次世界大戦の連合国、枢軸国の頃の影響も残っている。

その後、連合国側だったアメリカとソ連は冷戦に突入し、日本とアメリカは友好関係を築いた。ヨーロッパはEUを組織した。
複雑な歴史の中で国連はどうなって行くのだろうか。

「国際協力を促進し、平和安寧を完成する」
素晴らしい目的だ。

今後、世界的な協調を計って行く為に世界的な組織が何らかの形で必要となるだろう。
それは国連を前身とした物になる可能性が最も高い。

極論だが、強制力のない立法機関、司法機関は機能しないとも言われる。
国連軍という物はあるが正規の軍ではなく、定義も曖昧だ。
国連総会の決議は加盟国または安全保障理事会に対する勧告をすることができるにとどまり、法的拘束力を持たない。

素晴らしいご縁でジュネーブでは国連の職員の方の家に数日間泊めて頂いた。
貴重な話を聞かせてもらった。
純粋な信念と実力を持った素晴らしい人物だった。

軍事力による強い拘束力を持たず、国際社会の道徳心を根底に、重要な国際問題に対する世界の世論を示すという活動しているからこそ、このような素晴らしい人物がこの一員になっているのだろうとも想像する。

今後の国際社会、国際連合の動きに慎重に注目したい。