内面世界と外面世界

我々は生きている間、真の自分自身を知る事が必要とされている。
生きると決めたなら、自分の求める生き方をしなければならないからだ。
そして、自分の真に求める生き方を知るには、真の自分を知らなければならない。
その事についての記事はこちら『生きる意味と自己理解』

真の自分を知るには内面を探求しなければならない。
しかし、内面世界だけを探求してもなかなか先には進まない。
なぜなら自分を理解すればするほど、同時に外の世界の事や、他の人々の事が見えてくるからだ。
内面世界を探求するほどより多くの存在との関わりを感じ、そして世界全てと自分自身に境が無いという感覚になってくる。そうなると、他人の幸せは自分の幸せ、他人の不幸は自分の不幸になる。そうなれば、外面世界を知り、外面世界で自分がどのようにいい影響を与えられるかという事も重要になる。自然と周りの幸せと自分の幸せに境が無くなった形で、生きている内にどんな生き方をしたいのかが徐々に見えてくる。

しかし、時に人は真の自分自身や真に自分のしたい事を誤解してしまう。
人からの強い影響、トラウマ、思い込み、恐怖、欲望、執着などによって全体性の中の自分自身と他の存在を包括した利益、そして同時にある過去、現在、未来を見た上での自分の望みが見えなくなってしまう。
それらを知らない事によって最終的に自分の望まない結果になる事を、自分の望みだと勘違いして思い込んだまま実行してしまう。そのせいで目先の事だけを考えて人に危害を加えて金品を奪ってしまう人などが現れる。仮にそれで目的通り金銭的に豊かになったとしても、深く自分自身を理解したなら、そんな事をするのは誰も望まない。

真の自分自身を見えなくする物、人からの強い影響、トラウマ、思い込み、恐怖、欲望、執着などは知らない事から生まれる。
だからこそ、自分自身の内面をしっかりと知り、同時に外の世界を知らなければならない。

この内面世界を知る事と、外面世界を知る事は、それぞれ鏡のような関係に例える事が出来る。
またはこんな例えをすることも出来る。
砂で出来た大地に穴を掘らなければならないとする。深く深く掘らなければならない。深く掘るには広い範囲を掘って周りから砂が入らないように掘らなければならない。一カ所だけ掘っても周りから砂が入って来て結局穴は周りに広がっていく。
その穴の深さが自分の内面世界への理解の深さで、表面の穴の直径が外面世界への理解の広さ。
それぞれが相関関係にあって深く掘ろうとすれば必ず幅も広がらざるを得ない。しかし、表面だけを広げても深さは得られない。ただ知識を得ても真の自分の求める物は解らない。自分の内面を追求すれば自然と外面世界の事を学ぶ事になる。

内面世界と外面世界。
その関係性。全てを知る事は出来ないが、在るがままに受け入れながら真摯に可能な限り学び続ける事が重要だ。
そうして限りある命を生きて行きたい。

写真 ウユニ塩湖

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