マヤ・カレンダーは2012年12月21日に13バクトゥン(約5125年)の一区切りを迎えると言われており、それに人類終末論を絡めて語る人もいる。しかし、現地のマヤの人々で世界の 終わりを語る者は殆どいない。今この時期を区切りとする考え方は世界中に多数あり、その中の多くが男性の時代から女性の時代に移行すると言う。今現在が大 きな変化の時代である事は世界を見れば誰の目にも明らかだろう。予言など関係なく、ボタン一つ、人為的ミス一つで人類に大きな危機が訪れる事は事実だし、 自然災害による不安要素も非常に大きい。
女性は「心」や「感覚」、男性は「精神」や「思考」を表すという考えが各地の先住民などの文化の中にある。これは現代科学の「右脳」「左脳」「男女別の効き脳」の考えと同じように感じる。
どちらにしても男性から女性に移行するという事は暗に「思考」から「心」に移行すると言う事を言っているという事だ。

伝説や予言などを一切介さなくても、現在が人間に取って「心」を進化させなければならない時期だという事は目に見えている。
人 類は近代、急速に「思考」の力を使って科学や技術を発展させてきた。その度に人類はより大きな力を持ってきた。刃物を使おうが、火を使おうが、人は失敗を して学んでゆく。刃物や火を使って間違いを犯せば、怪我をしたり、家を燃やしたり、人を傷つけてしまうかもしれない。それでも失敗しながら反省して学んで 成長してゆく。
しかし、現代の状況を見るとどうだろうか。人類は原子力や宇宙開発、生物工学、遺伝子工学、ナノテクノロジーなどによって桁違いに 大きな力を扱っている。もしも一つ間違いを犯せば一つの国や人類全体を殺しかねない状況になってきている。そしてそれを扱う人類は「思考」と「心」のバラ ンスが崩れている。技術や物理的な力はあっても人間がそれを扱う能力を持っていない。赤ん坊に家の中で火の番を任せるような物だ。
今、人間は内面をバランスよく進化させる必要がある時期に来ている。そうしなければ自滅という形で淘汰される。他の生物の進化と何も変わらない。環境が変わり、生存の為に変化が必要となり、変化して生き残った物は進化した種と呼ばれる。
一人一人が自分自身の事、目先の事を考えると同時に、全体的な事、数世代先の事を常に考えながら世界のあらゆる部分で「調和」を創らなければならない。そうしなければ火を任された赤ん坊は家ごと自分を燃やしてしまうのは時間の問題だ。

今 の人類が内面を進化させる事において具体的に今すぐ我々が出来る事は一人一人がしっかりと目を開き、「怒り」や「嫌悪」や「恐怖」、「過剰な欲望」を手放 す事だろう。感情は大切な物だし、これらの感情は生存本能とも直結している。生物は弱肉強食の環境の中で知らない物を恐れ、警戒しながら競争の中で生き残 る。時には怒りや嫌悪と共に敵と戦わなければならない。そして生存に必要な物を手に入れなければならない。それが当然の世界だ。
しかし、人類はこ の仕組みにはもう合わないほどの強い力を既に持ってしまっている。他の生物を圧倒して世界中に広がり、国と国は相手をいつでも滅ぼせるほどの力を持ち、大 きな戦いが起これば確実に全人類を危険に陥れる。同じようにもしも大きな力を持つ物が自分の事だけを考えれば周りごと自分を滅ぼす事になる。つまり、生存 の為に必要不可欠な事、サバイバル能力が意味するものが力を持って自分や家族を守り、必要ならば敵と戦うという事以上に、人類同士が如何に戦いを起こさな いで調和の内に生きるか、そして大き過ぎる力を扱う物が自分自身だけでなく全体の事や先の世代の事を考えると言う事になっている。
戦いは「怒り」 や「嫌悪」、「恐怖」、「欲望」から産まれる。「怒り」「嫌悪」「恐怖」は「相手を知らない事」から産まれる。「過剰な欲望」は「自分を知らない事」から 産まれる。つまり、これらの感情を一人一人が手放す事が人類の生存に大切な事だ。大きな力を持った人類に取って、これらの感情を手放し、調和を創る事に力 を注ぐ事が生き残る為に最も必要な事だ。その助けになる事が、外の世界を知り、自分の内面を知るという事だ。知る事で「怒り」「嫌悪」「恐怖」「欲望」な どを手放し、敵ではなく友を作り、調和の中に生きる事が人類に今必要な「進化」だ。これらの感情を持つ事はとても苦しい事だ。今人はこの変化が「必要」で あると同時に、もうこの苦しみを抱て生きる必要は無いのだ。
言うまでもなく、これは非常に難しい事だ。なぜなら一部の人々がこのような生き方をしても意味が無いからだ。一部が調和を本気で目指し、そこに尽力する中、一部が欲望のままに侵略をするなら、この進化は絶対に起きない。
これは夢物語のように難しい事だ。しかしこの進化をしないならば、我々は自滅する事になる。ならば少ない可能性でも、一人一人が信じて目指す他は無い。
想像してみてほしい。もしも人類がこの進化を成し遂げたなら、どれほど素晴らしい世界が待っているのか。
この調和を一人一人からまた一人一人へ繋げてゆき、加速度的に進化が進む事を祈りながら。

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