ケツアルテナンゴ(シェラ)  日記

朝の登山 グアテマラ ケツアルテナンゴ

グアテマラ・ケツアルテナンゴ 通称シェラ
朝から登山に行って来た。

朝靄の中のどかな道が続く。
斜面にはトウモロコシ畑が点在している。
水の無いアリゾナよりも簡単に育つ事は明らか。
高い密度で大きく育っている。
馬や羊や犬も通り過ぎる。

すれ違う人は笑顔で挨拶をしてくれる。
温かい人々。

グアテマラは治安の良い国ではない。
物騒な話もよく聞く。
銃撃があったり、リンチがあったり、強盗があったり、内乱があったり。
実際に騙そうとしてくる人にも会った。
満足な教育を受けさせてもらえない事が原因の一つだと聞いた。
一人一人に考える材料を与えないことで支配体制を崩さないためのようだ。
そこには他の国の思惑が露骨に見えている。
それは最終的な発現は違えど他の多くの国々と変わらない。

それでも、美しい土地の時間は緩やかに流れ、草木は朝靄の中美しい緑色を見せ、土地に根付いた人々は温かく訪問者に笑顔で声をかける。
風はふいて、木々が揺れて、川が流れる。
作物は育ち、動物は草を食む。

問題は山積みだけれど
それを冷静に見て行くと同時に。
自然は美しく、どこまで言ってもその一部でしかない人々。
人々は美しい。
それは忘れたくない。

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