8月31日
先日から同じファームに滞在しているドイツ人の旅人(以下D)
「今日隣の村でバタフライダンスがあるよ。行く?」
蝶のように着飾って踊るホピ族の祭りだ。
「今もう少しやる事あるけど後で行くよ。」
「じゃあ先に行ってるよ。どっちにしても一人ずつのほうがヒッチハイクしやすいし。」
「OK!」
彼は先に出て、15分後くらいに出発。道路に出る。
晴天。程よい風が心地いい。
隣村まで約10Km。
ヒッチハイク出来たらいいけど出来なくてもいずれは着く。
車が来る度に親指を立てる。
一台
二台
三台
・
・
手を上げて断る車。
無反応で通り過ぎる車。
(いずれは着くさ。)
足下の花を眺めながら歩いて行く。
面白い実があった。
行く先々見た事の無い物だらけ。
一台の車が止まってくれた。
「ありがとう。」
「どこ行くんだ?」
「ホテビラ(隣村)まで。」
お爺さんとお婆さん、年紀の入ったピックアップ。
出発して間もなく道を歩く人影が見えた。
「もう一人歩いてるな。友達か?」
冗談を言われたが本当にそうだった。
「そうです!!笑」
ここでDとまさかの再会をして結局一緒になった。
D「お前運いいな!」
ホテビラ村に到着
会場の場所も分からないまま奥の方へ歩き始める。
石を組んで造られた家々が坂の多い土地に立てられている。
砂漠の中、茶色で満たされた風景。湧き水の下にだけある青々とした段々畑が特に美しい。
外で掃除をしている女性に会場の場所を聞いてみた。
「ここだよー。明日からねー。」と言ってゴミを拾いだす。
反射的に自分も拾いだす。
「手伝ってくれるなら丸太はこんでくれる?」
男性たちは近くでベンチを作っている。
ゴミ拾い、荷物運び、ベンチ作りを手伝う。
彼らはホピの言葉で話している。
英語も当然話せる。
ほぼ全員バイリンガル。
一人の男性「どこからきた?」
「日本だよ。」
「お〜!走りに行った事あるよ!日本、中国、アメリカを走って横断したよ。ここの人のためにね。メッセージを運びながら。」
嬉しいねー!色々な人がいるもんだ。
作業していると一人のおばちゃんがきた。
「あんたらご飯食べて行きなさい!」
家に案内されるとそこにはたくさんの人と色々な食事がテーブルに並んでいた。
「これウマいよ〜!伝統的なブルーコーンのスープ」
紫がかった青いスープ。シンプルな味。
本当に美味しい。
本当に有り難い。
「明日バタフライダンスを見に来ます。食事をありがとうございました。」
「また明日ねー。」
帰り道はリンゴや薬草を採りながら小道を歩いてハイウェイへ。
帰りもすんなりヒッチハイク出来て帰宅。
いい一日だった。