シカゴで目覚めて空港へ向かう。
「サンダンス」が行われるミシガン州へ飛ぶ。

シカゴ

ミネアポリス

スーセントマリー(ミシガン)

宿のチェックアウトの関係でシカゴ・オヘア空港に飛行機が来る3時間前に到着。ずっと待っていた。
搭乗時間が近づいても搭乗口の掲示板に時間が表示されない。
カウンターの人に聞いてみると時間が変更になってこの日の乗り換えは出来ないと言う。
約束の日時に待ち合わせの場所に行けない。連絡方法があるのかどうかも分からない。

焦った。

カウンターの係員が聞いてくる「明日の朝改めて飛ぶ?それともミシガンまでは辿り着けないけどミネアポリスに飛ぶ?到着は21時よ。どっちにしても明日の朝の便でミシガンに到着よ。」シカゴは宿の場所も知っている。ミネアポリスに行くとしたら宿には泊まれないだろう。時差ぼけの上にそれは辛い。
どっちにしても、一日遅れて行って会場へ連れて行ってくれる方に会えるかどうかも分からない。(もう辿り着けないかもしれない。)今まで導かれるように物事がうまく行く事がたまにあった。偶然ではなく、それが行くべき道を行っている事を教えてくれているような気がしていた。(行くなと言われているのだろうか。こんなに願っていた機会だったのに、行くべきではないというのだろうか。)色々な事が頭をよぎる。
「今日飛びます。」
気付いたらそう言っていた。言った後で思考が追いかける。
(もう遅いかもしれない。どの道ミシガンにたどり着く時間は変わらないならミネアポリスで荷物と一緒に眠れない夜を空港で過ごすよりは、シカゴでしっかり休んでから行った方がいいんじゃないか。)
しかし、なぜか決断は変わらなかった。

ミネアポリスへ到着
なんだか複雑な気持ちで飛行機を降りる。
たいした意味も無く電光掲示板に目をやる。
!!
乗るはずだったミシガン行きの飛行機の便名が表示されている。
「出発遅れ」
!!
(まだ間に合うかもしれない!)

走って指定されている搭乗口に行き、カウンターで聞いてみる。
「この便はミシガンに行きますか。」
「もちろん。」
信じられなかった。
そこで明日の便に切り替えた航空チケットをこの便に切り替え直した。
「荷物は明日になるかもしれないけどどうする。」
もうチャンスが無いかもしれないと思っていた事に希望が出たことが嬉しくてとにかくその便に乗る事にした。

安心して待ち合い用の椅子に座ると、真後ろに座っている方々が心当たりのある話をしている。話しかけてみるとそこに居たのが「サンダンス」の会場へ連れて行ってくれる連絡をしていた方だった。
そして飛行機に乗ると、座席はその方の隣になっていた。

只々不思議だった。
ついさっきまで色々な意味で希望をなくしかけていたのに。
気がついたら、乗るはずだった飛行機に乗れていた。
連絡を取り合っていた人は隣の席に座っている。
空港に着いてみれば荷物は届いていた。

心配していた数々の問題が、気付いたら一つ残らず消え去っていた。
出来すぎた偶然。
有り難いとしか言いようが無い。

ミシガンに着くとオジブワ族のパットが迎えに来てくれていた。彼は今回行われるサンダンスのオーガナイザーだ。
そのままサンダンス会場へ連れて行ってくれてそこの外れにある壊れたバスの中でその日は寝る事になった。
もう深夜で日をまたいでいる。かなり冷え込む。散らかったバスの床に寝袋で横になる。快適ではないけれど、寒いけれど、失いかけた希望を全てこの手に取り戻した幸せな気持ちで満たされて眠りについた。