日の出と共に目覚め。
トウモロコシ畑を歩き回って、色々な事を教わった。
雑草にも残しておいた方がいいものがある事。
小さい物は水がより少ない厳しい環境で生き残った物だから優れた種になる事。
「本当に強い存在は弱い存在を強くするものだ。」という言葉が印象的だった。そんな人がたくさんいれば素晴らしい社会になるだろう。

一通り畑の見回りを終えて、ロイが神聖な場所へ行こうと誘ってくれた。
そのまま二人で東へ歩き始めた。
薬草をいくつか教わりながら進んで行く。
すると遠くに石のサークルが見える。
「メディスンホイール(石などを円状に配置して作る神聖な領域)みたいだ。何度も歩いた道だが今まで気付かなかった。」
「行ってみよう!」

小高い丘の周りに岩が配置されている。
その中心には巨大なアリの巣。
クリスタルの粒を掘ってできている。

「この場所は最低でも何百年も使われていないな。」
コーンの欠片を蟻に分けて丘を降りる。
すると東側の岩と岩の間から穴の空いた岩が見える事に気がついた。
それは真っすぐに東を向いていた。

その印に合わせて真東に進んで行く事にした。
川を超え丘を越え、崖を登って行った。
朝焼けの写真の中央の段差の部分だった。

登れるだけ登ると開けた場所があった。
辺り一面が見渡せて、壁には稲妻のような亀裂が走っていた。


ここでパイプを吸う事にした。
パイプはインディアンの文化ではスピリットと人を繋げる神聖なものとして扱われる。

二 人でパイプを吸っていると赤と黒の鮮やかな羽根を持った虫が飛んできてロイの中指に留り、しばらく煙を受けて飛び去って行った。その直後、くちばしの長い 小鳥が虫の去った方向から飛んできて近くに留った。嘴にはさっきの虫が銜えられていた。しばらく虫を置いては銜え直しながら周りを飛び回り、虫を飲み込ん だ。それからもしばらく恐がりもせずに近くに留っていた。

今まで動物や虫の面白い行動や不思議な行動を何度か目の当たりにした。
偶然で片付けることが本当に難しい事もある。
何か意味があるように思えてくる。
本当は全ての事に意味があるのだろう。

「今日はここに導かれた。意向としていた場所は日を改めよう。」
そうして崖を下り家に帰った。

夕方には空全体が赤く染まり、それを率いるように虹が現れた。

信じられないほど美しい光景。
ありがとう。