着物 アフリカ 伊藤研人

ケニアの西、ワンガ王国の王族のエルダーと現国王の弟と。
ワンガ王国はイギリス植民地時代に東アフリカで最も発展していた王国で、時の国王ムミアはイギリスから東アフリカ王の称号を得る。
白いスーツを着ている男性がムミア王の孫に当たる。
歴史の流れの中で、ワンガ王国はケニアと言う国に組み込まれたが、王家はまだ続いている。
彼の兄が現国王。

この地のたくさんの長老や、博物館で歴史を学び、今まで全く知らなかった事実を次々に目の当たりにする。
そして、改めてインターネットで調べて驚く。
日本語では、ムミア王の情報がほとんどない。
ワンガ王国に関する情報すらほとんど見当たらない。
英語で検索すればムミアやワンガについて、ある程度の情報は得られる。

日本語の情報の偏りを改めて痛感する。
中東の時にも感じたが、アフリカに関する情報も日本語世界に圧倒的に少ない。
歴史に関する事だけじゃない。
アフリカ北部から、貧しい人々がヨーロッパを目指してゴムボートで海を渡ろうとして転覆して数十人が死亡するとか、インドから東アフリカに大量の麻薬を輸送する船が軍に制圧されるとか、そんな事が頻繁に起こっている。

日本語で得られる海外の情報はもの凄く偏っている。
特にアメリカの世界観を経由した情報が多いと言う印象を受ける。

日本語意外をほとんど使わない島国国家、日本。
それだけに、メディアの担う責任は大きい。
と言いたい所だけれど、現状でメディアに大きな期待は出来ない。
今メディア以上に、個人にのしかかる責任が非常に大きい。
この時代、日本語以外の言語を情報源に出来るだけで、情報の偏りに踊らされるリスクは半減するのだがら。
もしも大衆が賢明であれば、メディアもつまらない金儲けをしなくてすむ。
大衆が賢明であれば、メディアも政治も健全にならざるを得ない。
大衆を賢明にしない為にメディアや政治が工作を行う事もある。
歴史上、幾度となく起きて来た事。
しかし、少なくとも自分の事は自分にかかっている。
今出来る事をやるしかない。

外国語を話す人が少ないにも関わらず、独立を保ち、ここまで経済発展を遂げた日本。
その日本の国民の大多数が、外国語を身につけたらどれだけ力強い国になるだろうかと思い描く。

日本人が強く持つ正義感が、国際社会で更にバランスよく効果的に作用したならば、どれだけの事が出来るだろうか。
このアフリカの地でも、まだまだ出来る事はたくさんんある。
Win-Winの関係を創って行ける。
今後、自分も語学を磨き、心身を充実させて、世界中の人々との友情を更に深めて行きたい。

日本が、国益を超えて、人類益、地球益を守る為に立つ。
そんな日を夢見て。