ケニア 着物 伊藤研人

ケニアの伝統的なビールを飲みながら過ごす夕べ。
輪になって草で作った長いストローで一つの瓶から皆で飲む。
雑菌を殺す為にこの瓶の中にお湯を注いで割って飲む。
壁は土で、屋根は草。
これも現実の現代の人の在り方。

他国の文化を知る事から、自分の国の文化を知る。
自分の国の文化を知る事から、他国の文化を知る。
そこに友好の種を蒔き、平和を育てる。

恐れや、無関心、逃避からは平和は作れない。
それは人類の歴史が十分すぎるほど確かめて来た。

積極的平和から、世界的軍縮へ一刻も早く向かわなければ人類規模の危機は避けられない。

「敵を知って己を知れば百戦危うからず」とはよく言ったもの。
しかし今は「他を知って己を知れば同じだと知る時代」戦いの前提は必要ない。

日本は歴史や文化も含めて、自分を好きになり誇りを持ち、失敗は反省し、そこから学ぶ。
その上で他国に尊敬と敬意を持って心身共に対等に向き合って第一歩。
それで初めて日本の「開国」と「独立」が成される。
そこから真の調和が生まれてくる。

人は社会的な生き物。
社会は生命の大きなくくり。
体の細胞同志が自分の機能を忘れていがみ合っては人間の体は成り立たない。
目が心臓になりたがっても仕方がない。
違いを認めながら、一つで居る事。

それが世界を繋げた現代の人の責任なのではないだろうか。

一つの瓶で皆で飲み、異文化と懐かしさの両方を感じながら。