エジプト タハリール広場 デモ
※タハリール広場 2013年11月19日

エジプト・カイロ到着
と同時に、飛行場で働くエジプト人に声をかけられる。
「今、タハリール広場が危険な状態だから気をつけろよ。宿はどこだ?」
予約した宿の位置を調べるとまさに騒ぎが起きている場所のすぐ近く。
「これはだめだな。」

一応すぐにインターネットで現状を確認する。
あった。
”在エジプト日本国大使館領事部”と言う所から注意を促す文章が出されている。
今日、11月19日は二年前にムハンマド・マフムード通り事件が起きた日だという。
デモ隊と警察がぶつかり合い、多くの流血を引き起こした。
二年後の今日、この場所で大規模なデモが行われる事になっていると言う。

調べると、すでにニュースもいくつか出ている。
イスラム原理主義者が大部分を占める5万人規模のデモが行われているらしい。
警察との衝突も起きている。
デモ隊はイスラム国家の樹立を要求している。

日本語と英語のニュースの中には見つける事が出来なかったが、空港職員が現地のニュースサイトをチェックした所、昨日タハリール広場に暴動の犠牲になった人々の為のモニュメントが立てられたが、今日、深夜0時に暴徒によって破壊されたと言う。それからその近辺は危険な状態が続いているようだ。

なんと言うタイミングで来たんだろう。
トルコに入国した日には地下鉄の開通式で、安倍総理やトルコ、ソマリアの大統領のスピーチをその場で聞く事が出来た。
エジプトに入国した日がまさに大規模デモが行われている日で、知らずにそこに今から行こうとしていたとは。どちらも知らずにこの日になった。これも何かの巡り合わせだろうか。

結局、タクシーでその付近の様子を見て、だめなら他の宿に行く事にした。

タハリール広場に近づくと、大きな人だかりが出来ている。
若者が続々とその中心に引き込まれるかのように歩いて行く。
その付近に来た車は踵を返すようにUターンして去って行く。
タクシーの運転手の顔が青くなっている。
「これ以上は行けない!引き返すよ!」

今、現場からナイル川を挟んで対岸に宿をとった。

こんな事はきっと、どのメディアも報道しないだろうけど、エジプトの現地人のつぶやいていた事を私情を抜きにしてそのまま載せる。
「エジプトにはいい事を何一つ望まない人々がいる。そういう人々が問題を起こしている。エジプト国内を分裂させたいアメリカやドイツなどが、そういう狂った奴らに金を渡してる。他の問題が起こってる国々と同じように。」

自分には何が真実かも、彼らに何が見えて、言葉の裏に何を含んでいるのかは解らない。
ただ自分の目と耳をここに共有する。

2013年11月19日

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在エジプト在留邦人の皆様へ  デモ・集会に関する情報をお知らせ致します。

平成25年11月18日  在エジプト日本国大使館領事部

デモ・集会に関する情報(平成25年11月18日16時現在)

1. 明日(11月19日)は、ムハンマド・マフムード通り事件(※)の2周年記念日にあたり、ムスリム同胞団やヌール党、人民潮流を含む様々な勢力がカイロ市 内を中心にデモを実施する旨発表しています。このデモに伴い、デモ隊と治安部隊の間の衝突や交通網の混乱が発生する可能性もあります。

2. また、同19日午後6時から、ガーナとエジプトのサッカー国際試合がカイロ市ヘリオポリスの空軍スタジアムで開催される予定です。同試合の前後は、興奮したファンによる騒動等が発生する可能性もあります。

3. ついては、デモや集会の発生場所,サッカーの試合会場、国防省及び内務省関連施設,軍・警察の展開場所などには近づかないようにしてください。8月14日 以降発令されていた非常事態宣言及び夜間外出禁止令は先日(14日)解除されましたが、引き続き行く場所や時間帯には注意を払い,関連の最新情報の入手に 努めて下さい。

※2011年11月19日、カイロ市中心部ムハンマド・マフムード通り付近で治安部隊とデモ隊が衝突し、数十名の死傷者が発生した事件。