東京到着!!
これで縦断の半分。
野を越え、山を越え、
日本の北半分。
縄文の頃に栄えた日本列島。
弥生に南から稲作が伝わり、
大きな国が出来ていく過程で蝦夷と呼ばれた地。
北海道ではアイヌの文化を改めて辿りながら、
青森から関東に向かうにつれて、
現代の日本の色が濃くなってゆく。
感慨深いものがありました。
多くの理由に突き動かされて始めた今回の旅。
日本のルーツ、文化を学びたい。
文化や着物の可能性を伝えたい。
しかし、旅の大部分はただひたすらに歩き続ける時間。
正直、最初は歯がゆかった。
毎日、4時に起き、
歩き始める。
肩が痛み、足が軋み、皮が剥がれ、
少し休憩して、
また、息を飲み込み、
感覚を噛み潰して歩き始める。
そうして日が落ちて、虫の声が聞こえて来る。
夜9時頃にテントを張り、
疲れた体を横たえる。
そんな毎日。
もし、この時間を使って、
必死で勉強をすればどれだけのものを得られるだろうか。
歴史、語学、環境、社会、経済、学びたいことは山ほどある。
しかし、痛みに耐えて歩く間、
できることは限られる。
社会のために働ける訳ではない。
読書に没頭できるわけではない。
人々に語りかけられる訳でもない。
それらを差し置いて、
ただ歩くことにどれだけの価値があるのだろうか。
しかし、歩き続けていると考えが消えてゆく。
そして、
日本を知りたければ、
これ以上の学びはないと痛感する。
それは言語の習得に似ている。
赤ん坊は、ただひたすらに言葉の洪水を浴びることで言語を覚える。
こうして歩いていると、
意図せず、日本が入ってくる。
空気の味、虫や鳥の声、草花の様子、暮らしににじみ出る歴史、人々の息遣い。
それが、
北から南へ途切れることなく繋がってゆく。
本や情報で日本の自然を識るのではなく、
全身で洪水のように浴びて知ることができる価値。
本当にありがたい。
自分が見てきたもの全てを、
これからの社会に生かしていきたい。
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なんだか痛いと思っていたら、
足の甲に疲労骨折を起こしていたようです!笑
歩きすぎによって起こり、
行軍骨折とも呼ばれていたそうです。
皮膚が強くなったと思ったら今度は骨。笑
歩くことも奥が深い。
数日東京に滞在して、
また元気に出発します!
目指せ沖縄!