日本とインディアンの精神

ー生死、名誉ー
●武士道
『真の名誉とは天の命ずるところを全うすることである。そのために死を招いても不名誉とはされない。天が与えようとしているものを避けるための死は卑劣極まりない。』
『ひとたび心の中に死したる者には、真田の槍も為朝の矢も透らず』
○アメリカン・インディアン
『死などたいしたことではない。苦痛もたいしたことではない。だが臆病風に吹かれることは万死に値する罪であり、これ以上の恥辱はない。』

ー生死、覚悟ー
●葉隠
『武士道といふは、死ぬ事と見つけたり』
○アメリカ・インディアン
『今日は死ぬのにもってこいの日』
『宇宙の流れの中で 自分の位置を知っている者は 死を恐れない
堂々とした人生 そして祝祭のような死』

ー表現ー
●日本の歌詠みの在り方。少ない言葉で想像をかき立てる。
○アメリカン・インディアン
『話しすぎる人間は他人の想像力を侮辱している。』

ー笑いー
●武士道
『日本人の笑いには、心の安らかさが掻き乱された時、心の平衡を取り戻す努力を上手く隠す役目を果たしている。笑いは悲しみや怒りのバランスでさえある。』
○アメリカインディアンは、悲しいときこそ笑いを忘れない。
笑っている場合ではない。だから笑う。疲れたら笑う。困ったら笑う。苦しみも笑いで吹き飛ばす。如何なる場合でも、明るく笑って、ほくそ笑んだり苦笑いしない。

ー人生の大道ー
●孟子
『仁という天下の広い住居におり、礼という天下の正しい位置に立ち、義という天下の大道を歩む。志を得て、世に用いられるならば、天下の人民と共にこの正し い道を行い、志を得ないで、用いられぬならば、自分一人でこの道を行う。財貨が多く位が高くても、その心を堕落させることができず、逆に貧乏で身分が低く ても、この心を変えさせることができない。
威光や武力をもってしてもおびえさせることができない。
こういう人をこそ、本当の男児という。』
○アメリカ・インディアン オマハ族
『小鳥の道ではなく、イーグルの道を求めよ。』

ー敵に求めるものー
●武士道
『勇気と名誉は、平時には価値ある人物のみを友とし、戦時においては価値ある人物のみを敵とすべきことを要求している。』
○アメリカン・インディアン
『たとえ敗れても恥じ入ることのないように、わが敵に勇気と力を与え給え。』

ー礼についてー
●武士道
『礼とは他人に対する思いやりを表現する事。 長い苦難に耐え、親切でむやみに羨まず、自慢せず、思い上がらない。自己自身の利を求めず、容易に人に動かされず、およそ悪事というものをたくらまない。』
『真実性と誠意がなくては、礼は道化芝居か見せ物のたぐいにおちいる。』
○アメリカ・インディアン
『全ての人に尊敬をはらい、ただのひとりにも媚びるべからず。』
『真の思いやりがあればたくさんの言葉はいらない』

ー知恵と知識ー
●武士道
『武士の教育において「知性」とは、第一に叡智を意味し、知識は従属的な地位を与えられるに過ぎなかった。』
○アメリカ・インディアン
『覚えても学んだとは限らない。』
『知識でなく、知恵を求めよ。 知識は過去の産物だが、知恵は未来をもたらす。』

ー平和についてー
○大学
『古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む。
その国を治めんと欲する者は、先ずその家をととのう。
その家をととのえんと欲する者は、先ずその身をおさむ。
その身をおさめんと欲する者は、先ずその心を正す。
その心を正さんと欲する者は、先ずその意を誠にす。
その意を誠にせんと欲する者は、先ずその知を致す。』
●アメリカ・インディアン
『ひとびとのこころに真の平和が宿るまで、
国と国のと間に平和はやってこない。』

ー貴賎はないー
●勝海舟
『生業に貴賤はないけど、生き方には貴賤がある。』
○アメリカ・インディアン スクァミッシュ族
『「大いなる神秘」は誰もに美しさを見る。
烏が鷹になる必要はない。』

ー生き様と死に様ー
●吉田松陰
『死して不朽の見込みあらばいつでも死すべし、生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。』
○アメリカ・インディアン
『歩いた足跡でひとは永遠に知られる。』

ー言葉ー
●釈尊(ブッダ)
『自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ。これこそが実に善く説かれたことばなのである。』
○アメリカ・インディアン
『親切とは、言葉をつつしみ、人を傷つけないように心がけることだ。』

ー思考ー
●釈尊(ブッダ)
『愚かな者に念慮(おもい)が生じても、ついにかれには不利なことになってしまう。その念慮は彼の好運(しあわせ)を滅ぼし、かれの頭を打ち砕く。』
○アメリカ・インディアン
『思考は矢のように放たれたら、的を射る。
注意しないと自分の放った矢で倒れることになる。』

ー今ここー
●釈尊(ブッダ)
『過去を思ったり、未来を夢見たりしてはならない。今この瞬間に精神を集中させよ。』
○アメリカ・インディアン
『そこに辿り着こうと焦ってはいけない。「そこ」などどこにもないのだから。本当にあるのは「ここ」だけ。今という時に留まれ。体験を慈しめ。一瞬一瞬の不思議に集中せよ。それは美しい風景の中を旅するようなもの。日没ばかり求めていては夜明けを見逃す。』

ー人と世界ー
●釈尊(ブッダ)
『我々の思考がこの世界を生み出す。』
○アメリカ・インディアン オグララ・ラコタ族
『宇宙はわれわれひとりひとりのなかにある。』

ー大いなる存在ー
●日本
『お天道様が見ている。』
○アメリカ・インディアン ネスパース族
『グレイトスピリットには見えないものはなにひとつなく、聞こえないものはなにひとつない。』

ー真理ー
●宮本武蔵
『一理に達すれば万法に通ず。』
○アメリカ・インディアン パウニー族
『宗教はひとつのこらず神のもとに帰るための足がかりにすぎない。』

ー病気ー
●ことわざ
『病は気から』
○アメリカ・インディアン ホピ族
『幸福でいることが長生きのもと。心配事はあなたを病気にする。』
『怒りは自分に盛る毒。』

ー後悔ー
●吉田松陰
『悔いるよりも今日直ちに決意して、仕事を始め技術をためすべきである。
何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない。』
○アメリカ・インディアン チェロキー族
『昨日のことで今日を消耗させてはならない。』

ー命ー
●敦盛
『人間五十年 下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。』
○アメリカ・インディアン
『命とはなにか。それは、夜の闇にまたたくホタルのきらめき。凍てつく冬の空気にバッファローの吐く白い息。草原を走りまわり日没とともに消えてしまう小さな影。』

ー道ー
●老子
『道の道とすべきは常の道にあらず』
○アメリカ・インディアン セネカ族
『あとどれくらい行かなくてはならないのかと、尋ねるたびに目的地は遠ざかる。』

ー我が身を正すー
●西郷隆盛
『人を相手にせず、天を相手にして、おのれを尽くして人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。』
○アメリカ・インディアン サウク族
『他人の欠点をあげつらう前に、つねにまず己のモカシンの足跡を調べよ。』

ー中庸ー
●孔子
『過ぎたるは
なお及ばざるが如し』
○アメリカ・インディアン クリー族
『あらゆるもののなかに中庸と均衡を見つけ出せ。』

ー人になるー
●孔子
『人の本性はみなほとんど同じである。
違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである。』
○アメリカ・インディアン チェロキー族
『人間は人として生まれるのではなく人になるために生まれる』

ー自然ー
●武士道
『神道の自然崇拝によって国土とは、金を採掘したり穀物を収穫する土壌以上のものである。 神々、すなわち私たちの祖先の霊の神聖なすみかである。』
○アメリカ・インディアン シアトル酋長
『せせらぎや川を流れる輝かしい水は、ただの水ではなく、われわれ祖先の血だ。湖の水面に映るどんなぼんやりとした影も私の部族の出来事や思い出を語っているのだ。かすかな水の音は私の父の父の声なのだ。』

ー徳についてー
●武士道
『武士の訓育にあたって第一に必要とされたのは、その品性を高めることでった。明らかにそれとわかる思慮、知性、雄弁などは第二義的なものとされた。武士道の枠組みを支えているかなえの三つの脚は「智、仁、勇」といわれ、それぞれ、知恵、慈愛、勇気を意味している。』
○アメリカ・インディアン ラコタ族
『人生の四つの徳とは、勇気、不屈、寛大、知恵。』

ー沈黙と平静ー
●武士道
『勇気の精神的側面は落ち着きである。勇気は心の穏やかな平静さによって表される。平静さとは、静止の状態における勇気である。』
○アメリカ・インディアン
『沈黙とは、体と精神と魂が完璧な釣りあいをとっていることである。自己を保っている人は、葉の一枚たりとも動かぬ木のように、小波ひとつ立たない輝く池のように、つねに静かで、実存のあらしに揺すぶられることがない。』

ー天命ー
●読史管見
『人事を尽くして天命を待つ』
○アメリカ・インディアン チェロキー族
『不思議な力とヴィジョンはつねに準備のできた人間を捜し求めている。』

ー夢と成功ー
●吉田松陰
『夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。』
○アメリカ・インディアン マリコパ族
『成功している人間は、ひとり残らず、なにかの夢を見ている。』

ー無敵ー
●山岡鉄舟
『無刀とは心の外に刀が無いこと。
敵と相対するとき、刀に拠ることなく、心を以って心を打つ、これを無刀という。』
●塩田剛三
『合気の極意は、自分を殺しに来た者と友人となる事。』
○アメリカ・インディアン ホピ族
『ほんとうのホピは、殺すことも、傷つけることもなく、闘うすべを知っている。
ほんとうのホピは、偉大なる精霊の御光のなか、真理と良き力とを用いて、闘うすべを知っている。』

ー平和ー
●武士道
『武人の究極の理想は平和である』
●神武天皇
『これから、この国の民が心安らかに住める平和な世の中にしたいと思う。この国が神の住まいにふさわしい清らかな所となり、他の国もそうなったならば、世界は一軒の家のように仲むつまじく、平和な世界となるだろう。』
○アメリカ・インディアン ホピ族
『平和は「偉大なる精霊のご意志」』

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日本の精神
神道、仏教、中国の思想、武士道
それらが日本の豊かな土地で混じり合って培われた心

インディアンの精神
アメリカ大陸で、平和を愛し、自然と繋がって生きて来た人々の深い心

かつて、自分が初めてインディアンの思想に出会った時に衝撃を受けたのは、
「自然と人がいかに調和して生きる事が出来るか」という問いに光をもたらしてくれたから。
そして、どこか懐かしさがあったから。

忘れた日本の魂があるならば思い出してほしい。
インディアンの魂に触れた事がないならば、耳を傾けてみてほしい。