マドリード

スペインは治安が悪いとか景気が悪いとか言う噂を聞いていたけど、実際は心にゆとりのあるいい人ばっかりだ!

道端で美味しそうな大きなパンを抱えて歩いているおじさんに話しかけた時は、
自分「こんにちは!それはどこのパンですか?いくら位するの?」
おじさん「あそこだよ、2ユーロで売ってるよ。天然の素材を使っててお勧めだよ。」
自分「おお、素晴らしい。それ間違いなく好きだ!どうもありがとう!それ買ってきます。」
おじさん「そうかい、じゃあこれを持って行きなさい。」
パンを半分にちぎって片方を差し出す。
自分「ええ!いいんですか?」
おじさん「いいんだよ。」
笑顔。

温か過ぎる!
スペインはイベリコ豚の産地で最高の生ハムが安価で手に入るので、ささやかな心温まる最高級サンドイッチの夕食。おじさんありがとう!

実はマドリードで財布をバスに忘れてくるという馬鹿なミスを犯した。
(馬鹿過ぎる!)と、情けないような可笑しいようなでもまあ良いかというような心境で対策を考える。
宿のご主人に相談すると「マドリードでは絶対見つからないから、カード会社に電話してクレジット止めてもらって、再発行して貰うしか無いよ。」
心の中で自分に言い聞かせる
心の声(バスを降りる時に「席を確認しろっ!」って直感の声が聞こえたのにお前は横着して従わなかっただろ。いつもそう言われる訳じゃないのに。言われた時くらい従えよ。しまいには感覚が鈍ってなんも聞こえなくなるぞ)
そのバスを降りる直前、普段はしないのに乗り換えの電車の為の小銭を用意していた。
心の声(物事に少し慣れた時に失敗し易いのと、何か新しい事をした時に失敗し易いのが重なったな。しかも直感の声にまで従わずにやっとこのミスをやってのけた。良い経験だよ。この貴重な学びの授業料だと思って気を落とすな。)
財布を落とすのは人生で初めてだった。

まぁ、仕方が無いから考え過ぎない事にするけど。
やはり面倒臭過ぎる!!失った現金も大金で痛過ぎる!!
少し憂鬱な気持ちで翌日、ダメで元々バス会社に突撃をかける。
自分「あのー。昨日バスに財布忘れてしまったんですが・・・」
言葉が終わる前に質問してくる。
受付の人「どこからの?夜のバス?名前は?」
自分「Kentoです。」
受付の人「はい!どうぞ!」
自分「え!本当に?だめかと思ってた!ありがとうございます!!」
受付の二人は満面の笑み。
現金もカードも全部そのままだった。いい人がいるもんだ!
幸運過ぎる。
宿のご主人「20年以上この宿やってるけど無くなった財布が見つかるなんて話聞いた事無いよ!この街では警察行ったら盗難届出す人多すぎて半日並ぶ事になるほどなんだから!」
奇跡だ。感謝。

トレドという美しい街に行った時、その街を一望出来る場所を求めて街の外側を流れる川の対岸にある岩山を登って行った。頂上に着くとそこは絶景!
座って少し経つと二人組の男が登ってきた。
彼らはちょっとやんちゃそうな風貌だけれど、話しかけてみるとめちゃくちゃ良い奴ら。
人懐っこくてなんだか可愛らしい。
トレドで生まれ育った二人で、この場所が最高の見晴らしだと言う。
ヒマワリの種のお菓子をくれて、日本やスペインの話しなどをする。
楽しい時間をありがとうアミーゴ。

トレドの壮厳な大聖堂を見学していた時の事。
いつの間にか閉館時間になっていた。
その時、一番奥の回廊にいて、係員はそこから順に閉めて行く。
係員(英語)「もう終わりだよ。」
自分(スペイン語)「あ、終わりなんだ。分りました。」
係員(以下スペイン語)「スペイン語話すのか?日本人か?」
自分「日本人だよ。スペイン語は少しだけ。」
係員「それは日本の一般的な服装か?」
自分「これは伝統的な衣装だよ。」
係員「いいな。ここには毎日20組以上の日本人のグループが来るよ。」
自分「そうなんだ!それは想像以上!」
係員「どこでスペイン語勉強したんだ?」
自分「グアテマラだよ。中南米も旅してた」

質問攻めの後、しまいには
係員「実際まだ時間有るから少しここを見て行けよ!」
と言った直後に他のお客さんに叫ぶ。
「閉館時間だよー!!」
明らかにただおしゃべりしたいだけ。笑
そして他のお客さんの目が痛い。
楽しいけど少し話をして失礼する。
なんだか人間らしくていいなぁ。
おまけしてくれてありがとう。

写真はバルセロナの公演でで歌うミュージシャン
ストリートで見かけた誰よりもうまい。
けれどカンパを受け取るケースも置いてない。
ただただ練習しているだけだけれど、ギターも歌も物凄い完成度。
話しかけると素敵な笑顔。
自分「感動的だね。プロフェッショナルなの?」
歌い手「まだだけど、いつかね。」

ここでは道を聞けば皆親切に教えてくれるし、宿やレストランの店員も丁寧に接してくれる。
街並も綺麗で比較的清潔。スペイン単純に好きだ。