ベルリン

ベルリンの壁 歴史の壁

ベルリンの壁 和服

ベルリンの壁。
今でも街の中に壁の残骸が散在している。
どれも落書きがされていて、有名なアーティストが手がけた物もある。
美術館のような雰囲気すら有る。
(壁や美しい街並の写真をページ下部にまとめて載せてあるのでご覧下さい。)

かつて一つの街を二ヶ国間で分断した。民主主義と社会主義。
当時自由を求めて多くの人が東ドイツから西ドイツに壁を越えて渡った。見つかれば射殺される事もあった。しかし、確認されているだけでも1000人以上が壁を越える事に成功している。
社会主義側は自由を拘束され、手に入るものも制限されていた。それを窮屈に感じる人は多かったようだ。
一方、未だに壁を再建してほしいと望む元東ドイツの人も少なくない。ある意味楽で安定した生活を懐かしんでいる。

善悪ではないのはもちろんの事、思想の段階では社会主義も民主主義も素晴らしい事を言っていると思う。
しかし結局、主義だろうが宗教だろうが道具だろうが、なんであれそれを実行する人、使う人がものを言う。
民衆にも政治にも素晴らしい民度があれば、何主義でも良い社会になる。
清らかな聖人であれば何教になろうと尊敬を集める。
弘法筆を選ばず。

逆に、心の質を軽視すれば、何主義でも汚職にまみれる。
内面と外面をよく見る事をおこたれば、何教でも欲に駆られて争う。
技術がなければ、どんなに良い道具を使ってもいい物など造れない。

ヒットラーの最期の場所も見て来た。
そこは現在アパートの駐車場になっている。
見渡した限りでは、小さな石碑すらない。ただそれを知らせる看板が場違いだとでも思っているかの様に寂しく立っている。

ヒットラーとナチス。
ドイツという国はヒットラーとナチスを最も嫌っている国の一つだ。
自らの歴史ではあるけれど、子供の頃の教育から好ましくない歴史である事を徹底的に教えられる。
数年で何十人ものドイツ人と話して来たけれど、誰もほんの少しも肯定的な見方はしない。
ヨーロッパでも隣国同士ではいざこざが絶えず、ドイツをよく思っていない隣国の人々も居る。
しかし、彼らは絶対にナチス政権がした事を口に出して糾弾することはない。
戦争をその目で見た老人にその惨状を聞かせてもらった時、その老人は家にドイツ人を泊めたくはないと言っていたけれど、それはどうにもならない感情で、だからといって現代のドイツ人を責める事は無い。
EUの現状の関係でドイツを名指しで批判するヨーロッパ人は多いけれど、過去の事は持ち出さない。
彼らはそれを割り切っている。

そして、歴史認識について本当に重要な事。
「それぞれの国にそれぞれの歴史観がある事を認識して、全体像を見る為に冷静に両方の視点から物事を見る」
という事が殆どの人が常識の様に出来ている。
複数の国の歴史の見方を心得ている。
ヨーロッパは国や民族が入れ替わり続けて、争いも絶えなかった。
そんな土地であれば当然の事だろう。

しかし、アジアではこれがおろそかにされすぎている!!!!!
自分の国で聞いた話、自分に都合のいい話だけを信じて疑わない。
歴史をねつ造するなどという事は論外だけれど、自分まで同じような程度の事をしてしまってはどうしようもない。
アジアでも「それぞれの国にそれぞれの歴史観がある事を認識して、全体像を見る為に冷静に両方の視点から物事を見る」と言う事が必要だ。
そこへ持っていく為に、日本がしっかりしなくてはならない。
幼稚なやり方で嫌がらせをされるなら、その舞台で一緒になって争うのではなく、大切な事は国際社会にハッキリと訴えかけながら、真実の無い事はまかり通らない環境を作り、人類、国民、個人、のそれぞれに配慮した、あるべき外交の形がとれるように諭していく必要がある。

どこの国がどうだとか、今名指しであれこれ言う気はない。
しかし、まず日本人にはそこをはっきりしてほしい。
子供っぽい事をされたからと言って、子供っぽい仕返しをしては元も子もない。
日本人だけがしっかりすれば良いと言っているのではない。
他の国にも守るべき事は守ってもらわなければ成り立たない。
しかしまず我々が実践出来なければどうにもならない。
自分が日本出身だという影響を抜きにして客観的に考えても、日本人というのは世界的に見て極めて美しい民族だ。
まず我々が外を見て内を見よう。
それが出来れば鬼に金棒。
さらに物凄い国になる。

もしも海外と触れた事が無い人でも、代わりに自分が見て来たからまず信じてほしい。
日本人は素晴らしい。
マナーもよく、賢く、心遣いも温かい。器用で忍耐力があり謙虚。
気持ちのいい人々だし、仮に敵に回す事を想像するとこんなに恐ろしい相手もいない。
そして少しずつ外と触れる機会を増やしてみてほしい。

これから我々はアジア、そして世界を引っ張っていくことになるだろう。
その自覚を持って進んでいこう。
より多くの人の笑顔の為に。
日本人を信じてる。

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