少しの間夢を見て
自分はいつでもここにもどって来れる
ただ全てを忘れれば良い
自分はこんな顔じゃない
それはただ、変化し続ける自分の陰の形でしかない
自分はその立場や役職じゃない
それはただ、自分と社会を繋ぐ糸でしかない
自分は過去に何を成したかじゃない
それはただ、自分と言う物がたてた波紋でしかない
そんな事は全て忘れて
ただ今この瞬間に
どう感じるか
何をするか
何も無い自分はどんな風か
その時に今ここにもどってくる
自分自身にかえってくる
あの、理由も知らず誰かをどうしようもなく愛おしく感じた瞬間に
あの、星空に包まれて気づかぬうちに全てを与えられた瞬間に
あの、世界が自分よりも大切なものだけで出来ていた瞬間に
この場所を知っているから
また安心して
束の間の夢を見る